交通事故でむちうち等の症状が出てしまった場合、治療の方法は様々です。病院でも整骨院でも治療を行う事が可能ですが、それぞれ治療の方法が異なり、治療に対する効果も違いますので、症状に合わせた医院の選択が大切だと言えます。
病院でのむちうち症の治療方法とは
交通事故によってむちうち症になってしまった場合、搬送された病院で治療を受ける事になります。病院では、最初の対応として怪我をした部分を冷やすことによる治療を行い、次に余計な衝撃が加わらないようにするためにカラーを装着します。
むちうち症の初期の対応としては、首を安静に保つ事が最も大切ですので、その日のうちに詳しい検査をする事は少ないです。1週間ほど経過すると、首のカラーを取る事ができるようになり、レントゲンの撮影を行い症状がどの程度かを確認します。病院では整骨院と異なり、むちうちの症状が重傷の場合には手術をする事を含めた選択が行われるのです。手術をする事になった場合には、痛んでしまった神経を修復する治療方法が選択される事が多いと言えます。
病院と整骨院のリハビリ内容の違いとは
むちうち症になってしまった場合のリハビリ内容は、病院に入院している場合と整骨院に通っている場合では大きく異なります。病院では、電気治療を中心に行い、首を動かす事が出来る範囲をだんだんと大きくしていくという治療方法が取られます。病院では、特に症状が重い場合は神経を傷つけない為のリハビリが行われますので、首の神経を傷つけないように行う事の出来る運動が繰り返されます。
一方、整骨院では、むちうちの衝撃によって起こった首の関節や骨のズレを、マッサージ等の治療や整体によって正しい状態に戻す治療を行うのです。リハビリが行われる前に首をカラーで固定していますので、筋肉が弱くなってしまっている部分があります。整骨院では、その部分の筋力トレーニングとマッサージを同時に行う事によって身体の歪みを治す方法を取るのです。
むちうち症のリハビリは症状に合わせた選択を
むちうち症で通院する病院を選ぶ場合には、症状に合わせた医院を選択する事が大切です。神経に大きなダメージがあり、手術をしなければ身体を動かす事が出来なくなってしまうような状況であれば、病院での手術を第一に行うべきだと言えます。また、筋肉が完全に裂けてしまっている場合にも、手術により治療を行わなければなりません。
整骨院では、リハビリによって身体の歪みを治す治療は非常に効果があります。早い段階で治療を行う事により、後遺症のリスクを減らす事が出来るという点で整骨院では有効な治療が可能となるのです。交通事故に遭ってしまったら、神経や筋肉に重大な損傷が無いかを病院で調べてもらい、その後に症状に合わせて治療する場所を選択する事が大切だと言えます。